アトピー性皮膚炎治療薬 デュピクセントについて

デュピクセント注射・効果について

令和元年4月に、アトピー性皮膚炎の治療薬として、注射薬「デュピクセント」が発売されました。
これは、最新のバイオテクノロジーを用いて作られる「生物学的製剤」という新しいタイプの薬です。
デュピクセント注射は、アトピー性皮膚炎の患者の体内にある「IL-4」「IL-13」という物質(サイトカイン)の働きを直接抑える事で、
皮膚の2型炎症反応を抑える効果があり、かゆみなどの症状や皮疹などの皮膚症状を改善します。
また、投与については病院へ来院しなくても、在宅でも注射出来る(自己注射可)お薬となっております

デュピクセント注射の適用となる患者様

今までの治療法で十分な効果が得られない成人(15歳以上)アトピー性皮膚炎の方を対象となります。
初めてかかる場合などは投与出来ません。詳しくは、皮膚科外来スタッフへ御相談下さい。

以下の方は、投与出来ません
  • 15歳未満の方
  • デュピクセントに含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことがある方
  • 妊婦又は妊娠している可能性がある方、授乳中の方
  • 高齢の方
  • 喘息などの他のアレルギー性疾患をお持ちの方
  • 寄生虫感染のある方
  • 生ワクチン(麻疹風疹ワクチン、水ぼうそうワクチン等)を接種する予定のある方

デュピクセント注射の投与スケジュールと投与部位

デュピクセント注射は投与開始日のみ、2本を皮下注射します。その後は2週間に1回、1本を皮下注射します。
投与部位は、上腕部・へそ回り以外の腹部・太ももとなります。

投与スケジュール

投与部位

デュピクセント注射の費用について

デュピクセント注射は1本あたり、約7万円となります(3割負担で約2万円程度)
高額療養制度適応となりますので、治療に入る前に高額療養費制度の手続きをお願いしています。
また、それ以外の制度についても適応可能です。詳細については、皮膚科外来スタッフへ御相談下さい。
高額療養費制度の仕組み
1ヵ月(その月の1日~末日)の間に医療機関の窓口で支払うべき額(自己負担額)が、一定の金額を超えることになった場合、自己負担額を一定額(自己負担上限額)にまでおさえることができる制度です。詳しくは加入している保険者などにご確認ください。
「多数回該当」制度の仕組み
継続して高額な医療を受ける必要のある方には、自己負担上限額がさらに引き下げられる制度があります。直近12ヵ月以内に3回以上高額療養費制度の適用を受けた場合(「多数回該当」といいます)、4回目以降の月の自己負担の上限額がさらに引き下げられます。

デュピクセント注射の情報について

詳細はデュピクセント注射発売メーカのページを参照ください

サノフィ株式会社 デュピクセントについて
https://www.support-allergy.com/